今年の3歳牝馬は非常にレベルが高いと言われ続けていましたが、評価がめまぐるしく変わっていきました。2歳時、牝馬最高峰を決める阪神ジュベナイルフィリーズで優勝したショウナンアデラは桜花賞を前にして全治6ヶ月の骨折、阪神JFで下したレッツゴードンキが優勝したことから期待は大きく膨らんでいましたが、復帰間際にまたも全治6ヶ月の骨折が重なり、3歳を全休で過ごすこととなりました。そして、ショウナンアデラがお休みしている間、年が明け、皆が3歳になったときにはルージュバックの人気が過熱。牝馬三冠は確実、3歳牝馬が最も有利と言われる凱旋門賞の日本馬初制覇はルージュバックのものとまで言われたものですが、気がつけば未だ無冠。そして現在の三歳牝馬主役を担っているミッキークイーンは桜花賞では何をしていたかというと、登録こそしていたものの、賞金が足らず出走除外となっていました。しかしながら、その後の成績は皆さんご存知の通りです。幻の三冠馬となってしまいましたが、牝馬三歳にしてのジャパンカップ制覇はジェンティルドンナしか成していない難しい道ですが、ここを選んだミッキークイーン陣営の意志の強さを感じざるを得ません。
そしてジャパンカップへは他に2頭の牝馬が出走いたします。日本からは昨年の秋華賞馬ショウナンパンドラ。秋華賞以降はラキシスなどに負け、しばらくいい競馬が出来ていませんでしたが今年の宝塚記念で池添騎手に乗り代わってから成績が上向きオールカマーでは見事に優勝し、秋の天皇賞では唯一の牝馬出走にして4着入賞と健闘しています。天皇賞と同じメンバーの多いジャパンカップでは、また好位が予想されるでしょう。
最後に気になる存在、ナイトフラワーです。ドイツオークスで2着、同じくドイツのG1オイロパ賞では優勝を飾りました。このオイロパ賞は2,400mということもあり、ジャパンカップの距離への適性は十分ということが伺えます。その走りは直接まだ見ていませんが、デビューから乗り続けてきているシュタルケ騎手も日本までついてきてくれています。いつもどおりの走りを見せてくれることでしょう。
なぜ牝馬に注目したいかというと、今回3歳牡馬の出走がフランスのイラプトのみとなっており、大半の出走馬に斤量57kgが乗っかっているなか、3歳牝馬は53kgで戦うことになります。このメリットを享受できている競走馬が少ない、というところが注目すべき点なのではないでしょうか。
そう考えたとき、ミッキークイーンの優勝が夢物語ではないように思えたのです。