今年の3歳馬戦もあらかた終わり、これからは古馬との争いや、自身が古馬となっていく中でのパワーバランスの移り変わりなどが楽しみになってきますね。ちょうど今年5歳にしてようやく花開いたラブリーデイが大活躍しているように。
さて、現段階で3歳牝馬最強、というと論争が巻き起こるのであまり軽々しいことは書けませんが、実績で言うならばミッキークイーンが一歩抜きん出ていることは間違いのない事実でしょう。7戦4勝のうち2勝がオークス、秋華賞、そして連対率は100%とダイワスカーレットを思わせる戦績。
牝馬で敵なしという様相を見せつつあるミッキークイーンですが、秋華賞→エリザベス女王杯という黄金ローテーションを崩してジャパンカップを選択した理由とは一体なんでしょうか?陣営から明らかにはされていませんので、予想するしかありませんが秋華賞終了段階で想定はしていた模様です。
秋華賞からジャパンカップのローテーションといえばまず思い浮かぶのがジェンティルドンナです。今現在、歴代の名牝へと方を並べそうな勢いのあるミッキークイーンですが、桜花賞のときはデビューの遅れやクイーンCでの2着などが響き賞金足らずの除外となってしまいました。もしも桜花賞に出走することができていれば、幻の三冠馬となってしまったミッキークイーンですが三冠馬として歴史に名を残すことは出来ずとも、三歳牝馬にしてジャパンカップ制覇に成功することができれば、ジェンティルドンナに肩を並べる存在として語り継がれる存在となることは間違いありません。エリザベス女王杯を勝つよりも難しい分、手にする称号は上という判断があったのかもしれません。この馬であれば、賞金は後からどんどんついてくるので、若いうちにしか達成できないこと、難しいことに挑むというのも一つの理由としてあったのではないでしょうか?
一方ジャパンカップ制覇を阻むのは当然日本最高峰の強豪馬達ばかり。簡単ではありませんが、ジェンティルドンナも三冠馬オルフェーヴルを抑えての優勝でした。これを成してこその称号でもあるため、非常に面白い戦いとなりますし、夢を見させてくれる実力を持ったミッキークイーンでもあります。