米G1ソードダンサー招待S勝ち馬フリントシャーがジャパンカップ参戦へ
フリントシャーといえばこの夏のソードダンサーSもそうですが、香港ヴァーズでの優勝や、凱旋門賞をはじめとする世界の名だたるGⅠでの2着など好成績をバンバン叩き出している超本格派です。距離適性もソードダンサーS、香港ヴァーズともに2,400mということでジャパンカップとの相性はバッチリ。
日本馬で対戦歴があるのは2013年凱旋門賞でのオルフェーヴル、キズナ、2014年凱旋門賞でのゴールドシップ、ジャスタウェイ、ハープスター。この5頭中フリントシャーに先着したのはオルフェーヴルのみといったあたり、いかに強力な相手かが窺い知れるというもの。
反面、唯一現役で走っているゴールドシップにとってみれば、凱旋門賞での走りは本来の走りではなく(悪い意味でのよく見る走りではあるかもしれないが)、幸運にも巡ってきたリベンジのチャンスとも言い換えることができます。
今年は有力馬の故障やトラブルが相次ぎ、凱旋門賞への日本馬の出走がなかったため、近年盛り上がりを見せかけていた国際レースへの関心が若干薄れてしまう結果になったのが残念ではありましたが、日本には日本の誇る国際招待レース「ジャパンカップ」があります。
欧米との環境の違いからか、有力馬の出走が近年ではめっきりすくなくなってしまいましたが、レース格として落ちるものでは決してなく、事実世界トップクラスのフリントシャーが訪れてくれるレースではあるのです。
ここでフリントシャーが活躍してくれれば、今後の開催で欧州馬の面々が訪れてくれるきっかけにもつながるとは思うものの、やはり国産馬にがんばってもらいたい。実際に歴代面々をみると海外勢とは実力差を覆す着順になる結果が多く見られます。とはいえ、フリントシャーをバッサリ切るのは非常に勇気のいる決断。
現段階では、無事に出走してもらえるのを楽しみにしておくことにしましょう。