みなさんはゴールドシップのことをどう思っているでしょうか？絶対買う、絶対買わない、スキ、嫌い。様々な意見があると思いますし、全員が正解に思えます。ゴールドシップはまじめに走れば勝ちますが、たまにまじめに走りません。私としては、そんな印象。

男子陸上100m走に例えるならばウサイン・ボルト。ただし思いつきでおもいっきり手を抜きます。そんな感じです。そんな信頼出来ない馬券買ってたまるか！という方も当然いるかと思いますが、他の馬券を買ったときに、まじめに走られると当然外してしまうことになります。

決して無視できない馬、それがゴールドシップなのです。無視するためにはゴールドシップの出走するレースごと無視するしか方法はありません。ですが果たして、競馬ファンがジャパンカップを無視することなどできるでしょうか？いや、出来ないでしょう。

ゴールドシップファンは皆口をそろえてゲート審査が無事終わってよかったといいます。私も馬券さえ買わないならば荒れ狂うゴールドシップを愛らしいと思えたかも知れませんが、ゴールドシップの気分一つで大金が動くことを思うと、ひょっとしたらゴールドシップがゲート再審査に通ったのは無事な出来事ではないのではないかと思ってしまいます。ひょっとしたら彼は審査中であることを理解し平然としながら心のなかでは舌を出しているのではないか。本番ではまたゲート内で立ち上がってスタートした瞬間に競馬場にため息の渦を巻き起こすのではないか、いやいや彼も大人だからいい加減に落ち着きを得て、まじめなゴールドシップを見せてきっちりと勝ってみせますと、そうなることも当然考えうる。

予想に入る以前の段階なのです。ゴールドシップを買うか買わないか。たったそれだけが非常に悩ましい。いっそサイコロでも転がして偶数奇数で決めてしまえば楽かもしれません。ゴールドシップに残された現役生活は多くともあとジャパンカップと有馬記念の2レース。この2つを運に任せないためにはゴールドシップをどう取り扱うべきなのか。お利口さんにしてくれることを祈るばかりなのですが、どこかに事件を起こして楽しませてくれよ、と思ってしまう自分もいます。

スキにせよキライにせよ無視できないゴールドシップはやはり圧倒的なスター性なのだろうと再認識しました。